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SCAJ2024に行ってきた

この記事は「Coffee Advent Calendar 2024」3日目の記事です。

去る10月10日、SCAJ2024というイベントに行ってきた。

盆と正月に大変なことになることで有名な東京ビッグサイト

SCAJというのは一言でいうとコーヒーに関わる業界のサミットで、コーヒー豆の卸業者や焙煎所、喫茶店、コーヒーグッズの製造会社など、さまざまな会社がブースを開き、同業者や一般の顧客向けに展示や実演を行うイベントである。また、併設してバリスタの技術を競うコンテストなどのイベントも開催される。

何を隠そう博多市は数年ほど前からコーヒーを趣味としており、焙煎済みの豆を購入して毎日自分で抽出しているほか、部屋の中でコーヒーノキを育てていたりもする。コーヒー自体はもう15年以上にわたって愛飲しているが、最近になってようやく豆の特徴や違いを気にしながら飲むようになった。そういうわけで、今回は同じくコーヒーを愛する友人のmoratorium08に誘われて、一緒にこのイベントに参加することになった。

結論から言うと、SCAJはハチャメチャに楽しかった。来場者は一般客よりもどちらかというと業界人が多かったようだが、アウェーな感じは一切なく、単純にコーヒーを楽しむ人達のためのオンサイトのイベントとして純粋に楽しむことができた。後述するが、いい買い物もできた。最高の体験である。

会場には背丈ほどの高さがあるコーヒーノキの苗が植えられており、実も成っていた。部屋のコーヒーノキも早くこれくらい大きくなってほしい。

イベントについて知ってまず思ったのは、「思ったより規模が大きい」ということだった。ビッグサイトで開かれるイベントにもピンからキリまであり、小さいものだと東1ホールの半分くらいしか使わないようなものまであるが、SCAJ2024は西3-4ホールと南3ホールを4日間にわたり使用する、かなり広い会場のイベントだった (また、来年は南ホールを丸ごと使用するらしい)。そしてそのぶん想像を遥かに上回る多種多様なコーヒーのバリエーションを体験することができ、とても満足度の高い体験となった。

会場内はイベントが同時開催されていることもあって大きく盛り上がっており、人でごった返していた。サイフォニストの大会の決勝戦バリスタの大会の決勝戦を軽く眺め、難しいことはよくわからなかったが参加者が本気で取り組んでいることが伝わってきてその熱量に圧倒された。

JAPAN SIPHONIST CHAMPIONSHIP 2024 の様子

また、会場内ではさまざまなブースがグッズやコーヒー豆の物販を行っており、博多市もいくつか物色して購入した。その中でも気に入ったのがハリオのドリッパーだった。ハリオといえばコーヒーの抽出器具のエントリーモデルとして大衆向けに広く使われているメーカーだが、今回のブースでは「V60ドリッパーSUIREN」という組み立て式のドリッパーを新商品としてアピールしていた。一見したところ大きな隙間が空いておりお湯を注ぐと溢れてしまいそうなデザインだが、ペーパーフィルターはしっかりとお湯を支え、通常と同じようにコーヒーを淹れることができるというものだ。

V60ドリッパーSUIRENのカスタマイズコーナー

特筆すべき点として、この組み立て式のパーツのカラーリングを自由に選んで購入できる専用ブースが会場限定で設けられており、そこには色とりどりのパーツが大量に並べられており、自由に取ってカスタマイズして良いという触れ書きになっていた。このカラフルなブースに一目惚れした博多市は、自分のアイコンのカラーリングのドリッパーを作ることを決意し、その場で赤・青・黒・白のパーツを選んで購入し、自分用のドリッパーを調達した。このドリッパーはイベントから毎日自分用のコーヒーを淹れるために使用している。

hakatashiカラー(白/黒/赤/青)のコーヒードリッパー

ちなみにSCAJに行った目的の一つは、デカフェの美味しい豆を探すことだった。ここ数年入眠に失敗することが多く、そのため午後3時以降はカフェインを摂取しないことに決めているのだが、コーヒーはいつでも飲みたいので、いわゆるスペシャリティコーヒーに匹敵するデカフェの美味しい豆がないかずっと探しているのであった。世界中からさまざまなコーヒー豆が集うSCAJならばそのようなものがあるのではと期待して色々と探し回って、実際にデカフェを専門に扱うブースもいくらか回って試飲したのだが、残念ながらクオリティとして完全に満足行くレベルのものは見つからなかった。またの機会に期待したいところである。

変わり種として、コンビニのファミリーマートも本格的なブースを出展していた

なにはともあれ、半日間にわたってイベント会場を巡り、多種多様なコーヒーを試飲し、とにかくコーヒーを全力で楽しむことができる素晴らしいイベントだった。コーヒー好きの人には自信を持っておすすめできるし、自分自身もまた機会があれば行ってみたい。

おわり。