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GeoGuessrで勝つためのメモ (世界編)

最近、自分の周りでGeoGuessrが久しぶりに流行っています。勝つためのTipsをいろいろと調べた (勝てているとは言っていない) ので、いくつか残しておきます。

なお博多市は地誌学・社会学言語学・気象学・生態学の素人なので、おかしな点が多々ありますがご了承ください。

Googleストリートビューのカバー範囲

いかにGoogleといえど流石に世界のすべての地域をカバーしているわけではないので、必然的に絶対に出題されない地域というのが存在します。

下の画像は、2018年8月現在のGoogleストリートビューのカバー範囲です。

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アフリカ・中東・中国の農村部は大部分がカバー範囲外ということがわかります。これらの地域がGeoGuessrで出題されることはほとんどありえないので、これらの場所にピンを立てるのは良い戦略ではありません。

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また、ドイツとオーストリアではプライバシー保護法の規制によりストリートビューが公開されていません。よってGeoGuessrでドイツ語を見つけたら高確率でスイスです。

ちなみに一昔前はインドや東南アジアなどの地域がほとんどカバーされていなかったのですが、Googleの努力により現在はほぼ全域がカバーされています。

右側通行と左側通行

GeoGuessrはストリートビューを用いたゲームなので、道路が右側通行か左側通行かというのは大きな手がかりになります。世界的には右側通行が主流ですが、日本を始めとする多くの主要な国が左側通行を採用しているため、右と左の出現割合は2:1程度に感じます。特に似たような風景が多いオーストラリアとアメリカを区別できるのは大きいです。

File:Countries driving on the left or right.svg by Benjamin D. Esham

左側通行を採用している国のうち、主要なものは以下のとおりです。

言語

ドイツ語

もう雰囲気が完全にドイツ語って感じです。声に出して読んだ時に中二病っぽかったらドイツ語。

あと、ウムラウトのついた Ä, Ö, Ü を多用します。

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フランス語、スペイン語、イタリア語

この3つの言語は見た目がよく似ています。頻出単語を3つくらい覚えておきましょう。こんな感じ。

英語 フランス語 スペイン語 イタリア語
and et y e
is es est è
of de de di

冠詞類は出現頻度は高いのですが、種類が多いので意外と区別できません。

  • フランス語: le, la, les, l’
  • スペイン語: el, los, la, las
  • イタリア語: il, i, lo, gli, l', la, le

オランダ語

ドイツ語と似ていますが、“ij”の2字が頻繁に連接します。

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アフリカーンス語

南アフリカ共和国公用語です。オランダ語と似ていますが“ij”の代わりに“y”と表記します。

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ポルトガル語

ポルトガルではなくブラジルで主に使われているポルトガル語は、スペイン語と酷似していることで有名です。

ポルトガル語スペイン語よりもアルファベットが多く、特にスペイン語にないÃやÇが多用されます。特にÃ (チルダ付きのA) はポルトガル語に特徴的な文字なので、見つけたら高確率でブラジルです。

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フィンランド語、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク

スカンジナビア系に特徴的なÅの文字を見つけたらこれらの北欧系の言語のどれかです。

これらの言語は体系がほぼ同じなので区別するのは非常に難しいですが、見分けるポイントとして、ÄもしくはÖが見つかればフィンランド語かスウェーデン語、ÆもしくはØが見つかればノルウェー語かデンマーク語です。

このうち、フィンランド語とスウェーデン語は慣れるとすぐに区別がつくようになります。やたらと単語が長く、同じ母音が連続して出現するのがフィンランド語、そうでないのがスウェーデン語です。下の画像はフィンランド語。

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ノルウェー語とデンマーク語の区別を実用的なレベルで身につけるのは、たぶん非常に難しいですが、いちおう以下のようなサイトが参考になります。

ロシア語、ウクライナ語、モンゴル語

キリル文字が使われているからと言ってロシア語とは限りません。ストリートビューのカバー範囲内では、ウクライナやモンゴルなども候補に挙がります。これらを区別できるとぐっと勝率が上がります。

これらの言語では使用される文字が違います。Ґ, Ї, Є の3文字はウクライナ語固有の文字、Ө, Ү はモンゴル語固有の文字、Ы, Ё はロシア語固有の文字です。

TODO: 追記する

植生

植生から地域を読み解くのはだいぶ厳しいですが、たまに役立ちます。特にアメリカは西部・中部・東部で気候が全く違うので雰囲気も結構違います。

植生による世界の気候区分は以下の通り。

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Map of Biome Locations in the World - Temperate Deciduous Forest

とくに景観から判断しやすいのはこのあたりです。

落葉樹林

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ポーランド キェルツェ

針葉樹林

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カナダ ヨーホー国立公園

ステップ

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アメリカ ダイナソー国定公園

熱帯林

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ブラジル マナウス

サバンナ

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南アフリカ共和国 クリスティアナ

針葉樹林のほうが落葉樹林より緯度が高いことだけでも覚えておくとよいと思います。

ヤードポンド法

ご存知の通り、ヤードポンド法を採用しているのは世界でアメリカのみです。運良くマイル表記の看板を見つけたらアメリカとカナダの区別が付きます。

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アメリカ アイオワ州

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アメリカ ノースダコタ州

このタイプの看板で単位が書いてないやつはだいたい MPH (=Mile Per Hour) です。